何故プレリリースに対する熱意が冷めてしまったのか
2016年7月16日 MtG プレリリース・トーナメント。それは、発売前の新エキスパンションを用いた認定大会(M:tG Wikiより引用)。
大会形式は通常のシールド形式(1vs1)を採用しているが、中には双頭巨人戦(2vs2)を採用している店舗もある。
認定大会の形式を取ってはいるが、新しいエキスパンションを使ったお祭りといった方が理解しやすい。対戦数も、私が体験してきた中では3戦までの店舗ばかりで気軽に楽しめるものとして確立している。
プレリリースはシールド形式であるため、自宅でデッキを構築して持っていく手間はない。必要な物とすれば、ライフ管理のできるものとサイコロ、あとはカードを保護するスリーブぐらいあればいい。基本土地は店舗で貸出をしているため持参する必要はないが、持っておくと取りに行く時間の分を構築に充てることができるので、用意できるならするに越したことはない。
受付で支払いを済ませて席についた参加者が一様に手にするものは、パック6つとランダムに封入された箔押しFoilレアとスピンダウンカウンター、あとはストーリー系の紙と達成カード(今はあるか不明)。箔押しFoilの内容に違いがあっても、参加者が手にするものでここまでは平等だ。そう、「ここまでは」。
皆がジャッジより説明を受けた後、パックを剥き始める。「プレインズウォーカーだ!」「こっちはスタンダードでも活躍できる神話レア!」「リミテッドでは使いづらいレアが被った…」歓喜と落胆、希望と絶望の声が入り交じる時間だ。
さて、あなたが手にしたカードはどんなものだろうか。欲しかったあのカード、出せば勝てるボムと呼べるカード、どのフォーマットでもお呼びがかからないカード。そのエキスパンションや手に取る人の主観によって枚数は変わると思われるが、基本的にどのエキスパンションにも存在する。
ここで手にしたカードプールによって、ゲームの勝ち負けによる精神的揺らぎは大きく異なることが予想される。精神的揺らぎと言っても、個人差があるため一概にこうだと断定はできないが、「勝てば嬉しい」「負ければ悔しい」の振れ幅だと考えてもらうとわかりやすい。ここから対戦の結果による精神的揺らぎについて説明するが、どのカードプールでもプレイングは一定のものとして考えていただきたい。
まず、カードプールがいいものだった場合。欲しかったカードや高額で取引されるカード、ボムと呼べるカードで神話レアやレア。これらを加えたデッキで対戦した後、勝てば嬉しいだろうし、負けた時も「とりあえずレアはいいのがでたからよかった」と言って自分を納得させやすい。あくまでさせやすいだけであって、「あのカードが入っていたのに勝てなかった」と負けによる振れ幅が大きくなる人も当然存在する。
では、カードプールがよくないものだった場合。とりあえず色のあっているレアを使った構築か、もしくはコモン・アンコモンで横に並べたりシナジーを形成したりするデッキで対戦することになるのではないだろうか。対戦した後に勝った時は「勝ててよかった」と安堵するか「次はもっと強いデッキか、あるいはボムが多いデッキか」と不安になるか、様々な心境が想像できる。
今度は負けた時。プレイングに難がある場合を除くと、次は構築に目が行くことになる。1時間で最も効果が期待できるデッキを構築するのは、ある程度リミテッドに慣れていないと難しく、大会の度に最適といえるデッキが組めるというわけではない。
では、最適といえるデッキを組み、プレイングも悪くなかった場合はどうか。他に残っている原因は、運だと考えられる。その運をある程度緩和するためにマリガンやマリガン後の占術が存在するわけだが、それよりももっと前に運という存在を通過している。ゲームが始まるよりも前、デッキを構築しようとするよりも前の、パック開封時だ。
こればかりはどうしようもないものであり、ありのまま受け取るしかないものだ。例えパックが入っている箱を選べたとしても、中身までは望み通りに選ぶことは叶わない。結局、ここでは努力することは不可能であり、祈るしかない。
ここまで書いて、読み返すと、かなり愚痴が混じっているなと思う。
でも、勘違いしてはいけないのは「プレリは運ゲー、強いカードを引いたやつが勝つんだよ」という訳ではない。最初から運ゲーと呼ばれるゲームになるのではなく、お互いがそこに至るまでの構築やプレイングを疎かにせず、真面目に取り組んだ結果から紡がれるものであることを忘れないようにしたい。
海外では腐る程書かれていそうな話題かもしれないけど、自分で考えて書いて残すことで「考える事」をより一層深くしたいと思う。
最後に、ここまで読んでくれた方。お疲れ様でした。
プレリリースは普段あまり遊ばないシールドができるいい機会でもあるので、参加できるなら積極的に参加することをおすすめします。
大会形式は通常のシールド形式(1vs1)を採用しているが、中には双頭巨人戦(2vs2)を採用している店舗もある。
認定大会の形式を取ってはいるが、新しいエキスパンションを使ったお祭りといった方が理解しやすい。対戦数も、私が体験してきた中では3戦までの店舗ばかりで気軽に楽しめるものとして確立している。
プレリリースはシールド形式であるため、自宅でデッキを構築して持っていく手間はない。必要な物とすれば、ライフ管理のできるものとサイコロ、あとはカードを保護するスリーブぐらいあればいい。基本土地は店舗で貸出をしているため持参する必要はないが、持っておくと取りに行く時間の分を構築に充てることができるので、用意できるならするに越したことはない。
受付で支払いを済ませて席についた参加者が一様に手にするものは、パック6つとランダムに封入された箔押しFoilレアとスピンダウンカウンター、あとはストーリー系の紙と達成カード(今はあるか不明)。箔押しFoilの内容に違いがあっても、参加者が手にするものでここまでは平等だ。そう、「ここまでは」。
皆がジャッジより説明を受けた後、パックを剥き始める。「プレインズウォーカーだ!」「こっちはスタンダードでも活躍できる神話レア!」「リミテッドでは使いづらいレアが被った…」歓喜と落胆、希望と絶望の声が入り交じる時間だ。
さて、あなたが手にしたカードはどんなものだろうか。欲しかったあのカード、出せば勝てるボムと呼べるカード、どのフォーマットでもお呼びがかからないカード。そのエキスパンションや手に取る人の主観によって枚数は変わると思われるが、基本的にどのエキスパンションにも存在する。
ここで手にしたカードプールによって、ゲームの勝ち負けによる精神的揺らぎは大きく異なることが予想される。精神的揺らぎと言っても、個人差があるため一概にこうだと断定はできないが、「勝てば嬉しい」「負ければ悔しい」の振れ幅だと考えてもらうとわかりやすい。ここから対戦の結果による精神的揺らぎについて説明するが、どのカードプールでもプレイングは一定のものとして考えていただきたい。
まず、カードプールがいいものだった場合。欲しかったカードや高額で取引されるカード、ボムと呼べるカードで神話レアやレア。これらを加えたデッキで対戦した後、勝てば嬉しいだろうし、負けた時も「とりあえずレアはいいのがでたからよかった」と言って自分を納得させやすい。あくまでさせやすいだけであって、「あのカードが入っていたのに勝てなかった」と負けによる振れ幅が大きくなる人も当然存在する。
では、カードプールがよくないものだった場合。とりあえず色のあっているレアを使った構築か、もしくはコモン・アンコモンで横に並べたりシナジーを形成したりするデッキで対戦することになるのではないだろうか。対戦した後に勝った時は「勝ててよかった」と安堵するか「次はもっと強いデッキか、あるいはボムが多いデッキか」と不安になるか、様々な心境が想像できる。
今度は負けた時。プレイングに難がある場合を除くと、次は構築に目が行くことになる。1時間で最も効果が期待できるデッキを構築するのは、ある程度リミテッドに慣れていないと難しく、大会の度に最適といえるデッキが組めるというわけではない。
では、最適といえるデッキを組み、プレイングも悪くなかった場合はどうか。他に残っている原因は、運だと考えられる。その運をある程度緩和するためにマリガンやマリガン後の占術が存在するわけだが、それよりももっと前に運という存在を通過している。ゲームが始まるよりも前、デッキを構築しようとするよりも前の、パック開封時だ。
こればかりはどうしようもないものであり、ありのまま受け取るしかないものだ。例えパックが入っている箱を選べたとしても、中身までは望み通りに選ぶことは叶わない。結局、ここでは努力することは不可能であり、祈るしかない。
ここまで書いて、読み返すと、かなり愚痴が混じっているなと思う。
でも、勘違いしてはいけないのは「プレリは運ゲー、強いカードを引いたやつが勝つんだよ」という訳ではない。最初から運ゲーと呼ばれるゲームになるのではなく、お互いがそこに至るまでの構築やプレイングを疎かにせず、真面目に取り組んだ結果から紡がれるものであることを忘れないようにしたい。
海外では腐る程書かれていそうな話題かもしれないけど、自分で考えて書いて残すことで「考える事」をより一層深くしたいと思う。
最後に、ここまで読んでくれた方。お疲れ様でした。
プレリリースは普段あまり遊ばないシールドができるいい機会でもあるので、参加できるなら積極的に参加することをおすすめします。
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